エンピリック治療とは

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エンピリック治療とは、原因菌が同定される前に原因菌の推定を行い、最も可能性の高い菌に対する治療を行うことです。

培養やPCRをして確定してからでいいじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、エンピリック治療は特に緊急性の高い疾患(細菌性髄膜炎、単純ヘルペス脳炎など)をイメージするといいでしょう。

治療の遅れが致命的になる可能性があるので、疑わしければ髄液検査の結果を待たずに抗菌薬、アシクロビルの投与を開始します。

【感染性心内膜炎に対するエンピリック治療】

感染性心内膜炎(IE)は不明熱の原因になる疾患で、適切な治療を行わないと多くの合併症を引き起こし死に至る疾患です。IEと診断された場合速やかに抗菌薬投与(エンピリック治療)を行います。

えさきち
IEを疑う場合必ず血液培養します。原因菌が同定され次第、その菌に適する抗菌薬を用いますが培養結果がでるまで悠長に待っていられないのです。

さらに、血液培養陰性の感染性心内膜炎は全体の数%~30%程度といわれています。これはなぜでしょうか?

それは本症が疑われ血液培養が施行される前に抗菌薬の投与が行われていることが多いからです。

えさきち
初めに不明熱の原因といいましたが、IEでは発熱・全身倦怠感・食欲不振・体重減少・関節痛など非特異的な症状を呈します。したがって、抗菌薬を投与し、2週間たっても改善がみられないなどの病歴もIEを疑うポイントになります。

治療の詳細は 2008ガイドラインを参照ください。(pdfです)

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