活性型ビタミンDは血中のCa濃度を高める作用があります。このページではビタミンD活性化/作用について勉強します。
ビタミンDについて
※血清補正Ca濃度 11 mg/dL 以上の場合を高Ca血症とする
ビタミンDは脂溶性ビタミンです。
DEKA が脂溶性ビタミンだったね
ビタミンDにはビタミンD2とビタミンD3があります。ヒトにおける明確な作用の差はわかってはいませんが、製剤として作られているのはビタミンD3です。
活性型ビタミンDの作用
ビタミンDは肝臓、腎臓で活性化されCa、Pなどの調節を行います。ビタミンDを直接活性型に変換するのは近位尿細管に存在する1α-水酸化酵素です。
<活性型ビタミンDの作用>
- 小腸からのCa、Pの吸収を促進
- 骨吸収・骨形成ともに促進し、骨代謝を高める
- 遠位尿細管でのPTHのCa,P再吸収作用と高める
- PTHの分泌を抑制する(Ca濃度上昇のネガティブフィードバックとなるから間接的に抑制)
Ca濃度を保つために重要なのですね
コメント
活性型ビタミンDとPTHはどちらも血清Caを上昇させますが、
活性型ビタミンDは血清Pを上昇させるのに対し、
PTHは血清Pを低下させる、という点が個人的にはポイントですね
そうですね。私もそこは意識して覚えました。
http://kumicho.asia/parathormone-555.html
Ca↑P↓の解離を見たときには「副甲状腺機能亢進症」を疑います。
最近、慢性腎不全を勉強しているのですが、慢性腎不全患者は
Na→〜↑、低Ca、高KMgP
の状態になりますよね。低Caと高P...feed backによりPTHが分泌され続発性の副甲状腺機能亢進症をきたすと以前記事で書きました
http://kumicho.asia/%E8%85%8E%E8%87%93%E3%81%AE%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3d%E3%81%AE%E6%B4%BB%E6%80%A7%E5%8C%96%E5%89%AF%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BA%A2%E9%80%B2%E7%97%87-672.html
血清Caは初期では低下するが副甲状腺組織の増殖に伴い正常〜高値となる。(year note調べ D58 腎性副甲状腺機能亢進症)
内分泌は暗記+ロジックが必要とされるので、個人的にはかなり好きな分野です!