代替医療解剖

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なぜこの本を買おうと思ったか?

病棟実習をしていると色々な患者に出会うことがある。

  • 牛乳に発癌性があると言って牛乳を断固拒否する人。
  • 水素水しか飲めないと言い、原因不明の頭痛を訴える人。

水素水がなんて、つい最近メディアで取り上げられ、合わせるように藤◯紀香が絶賛しだした"商品”ではないか?

私は心のなかで

「水素水が発売される前は水は飲めなかったのですか?」と言いたい衝動に駆られながらも話を聞く。

人の心は複雑である。不信感や絶望感から藁を掴んでしまうこともある。

正しいからといって全て受け入れられるわけでもない。これはヒトの心理ではよく見られることである。また、医学の方針を押し付けたからといって患者の利益に繋がるとは限らない。しかしながら、代替医療は生活に密接に関わっており、一部の人に不利益を被る現状では、我々医療者には「本当に効果があるのか?」という観点から検証する科学的視点は常に必要であろう。

とは言っても本音を言えばそれら一つ一つを検証するわけにもいかない。どうすればいいのかだろうか?

ただ、明確に言えることがひとつある。

今後も出てくるであろう代替医療の大半は、医療の分野外の"商品"であって、科学ではない。

そう、ごちゃごちゃ言おうともこの一言に集結させれば良い事に気がついた!

本当に効果があるなら医療に取り入れられているから!!

ヒアルロン酸、コラーゲンを口から摂取することで"関節"の軟骨成分が再生するといった嘘が長年にわたって市場を圧巻しようとも、医療現場で

「では今日はヒアルロン酸錠を処方しますね」

となる日は来ないのだ。

だって、

効果が認められないものに税金を投入するわけにはいかないでしょう?

長過ぎる前置きを終わりにして

『代替医療解剖』について軽くふれましょうか。

代替医療は効果があるとは考えにくい?

「はじめに」の項目では、ヒポクラテスの言葉を引用しながら、科学と意見の違いについて述べる。ヒポクラテス曰く、「科学は知識を生み、後者は無知を生む 」らしい。

誰かが新しい治療法を提案したなら、それが効くかどう判断するためには、意見ではなく科学を用いなければならない。

代替医療解剖 p10より

科学は実験や観察を行い、結論を出してからも徹底的にその真偽を調べるのに対し、意見は主観的でお互いに相容れず、正しいか正しくないかに関わらず宣伝のうまい者の意見が広まることになりがちである。

本書は、今日巷に溢れかえっている多種多様の代替医療に科学的観点から切り込むものである。代替医療の定義を「主流派の医師の大半が受け入れていない治療法」としている。

多くの人が信じ、行っている代替医療は科学的には

「効果があるとは生物学的には考えにくい」

のである。

本書は代替医療の真実を追い求めた本

代替医療を「科学的に効果があるとは考えにくいもの」としながらもそれらを検証し、幾つかの結論を出すとともに医療の未来を展望するのが本書である。

第1章では科学的方法とはどのようなものかについて

第2章では代替医療の中でも最も方法論が整備され、広く利用されている鍼について

第3章、第4章、第5章ではさらに3つの主要な代替療法ホメオパシー、カイロプラティック、ハーブ療法について。

あなたが今後出会いそうな代替医療を中心に話をすすめ、代替医療の真実を明らかにしていく。

それが、『代替医療解剖』である。

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