劇症肝炎では血清HGF値は上昇する。そのことからHGF(肝細胞増殖因子)は劇症化予知のマーカーとして注目されている。
HGF:hepatocyte growth factor
HGF(肝細胞増殖因子)は、肝細胞の再生を促すサイトカインで、肝臓の再生が必要な場面(劇症肝炎、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝切除後など)に合成・分泌が亢進します。
劇症肝炎では特に高値になりやすく、ほぼ全例で1.0ng/ml を超えることが明らかになりました。逆に言えば、血清HGF値が1.0ng/ml を超えると高率に劇症化するということで、そのような事態を見たら劇症化を予測して治療の準備を始めます。