塵肺は粉塵の吸入により間質に炎症が生じ、線維化により肺がうまく膨らまなくなる状態のことであり、塵肺は吸入する粉塵の種類によって症状が異なり区別される。
塵肺の種類
塵肺には
- 珪肺
- 石綿肺(アスベスト肺)
- ベリリウム肺
- アルミニウム肺
- 酸化鉄肺
代表的なものは珪肺と石綿肺で、どちらも肺癌のリスクが高まる病態として重要である。
<珪肺と石綿肺の比較>
珪肺 | 石綿肺 | |
抗原 | 遊離珪酸 | 石綿(アスベスト) |
好発 |
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部位 | 上〜中肺野 | 下肺野 |
Xp所見 |
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胸膜肥厚 | (ー) | (+) |
続発症 |
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塵肺の症状・所見
塵肺は長年の粉塵の暴露により肺の繊維化してしまい症状を呈する。
職業歴・生活歴が重要になります。肺の変化は不可逆的で、治療は対症療法が中心になります。
間質性肺疾患に該当する
進行すれば閉塞性換気障害を含めた混合性換気障害に至ることもあるが、本態は間質性肺疾患であるので、基本的に拘束性障害・拡散障害を呈する。
具体的には
- 乾性咳嗽
- fine crackles
- %VC < 80%
- 肺拡散能(DLco)↓
- 呼吸困難
塵肺まとめ
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