小児の溶連菌咽頭炎はA群溶連菌の飛沫感染により生じる。
急性扁桃炎の第一選択薬はペニシリン系
ペニシリン系抗菌薬が第一選択となるが、ペニシリンアレルギーがある場合はマクロライド系が代用薬として用いられる。
内服必ず10日以上続ける
A群溶連菌はしつこい菌である。A群溶連菌による急性扁桃炎では咽頭培養を取った後に、抗菌薬を必ず10日以上内服することが重要である。抗菌薬投与により4〜5日で症状が収まり、症状がなくなると抗菌薬を飲まなくなることが多い。合併症の多い厄介な菌であるから症状が収まった後も内服を継続してもらうよう説明することが重要。
http://kumicho.asia/a%E7%BE%A4%CE%B2%E6%BA%B6%E8%A1%80%E6%80%A7%E9%80%A3%E9%8E%96%E7%90%83%E8%8F%8C%E6%BA%B6%E9%80%A3%E8%8F%8C-%E5%8C%96%E8%86%BF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B5%E7%90%83%E8%8F%8C-760.html
俗にいう、溶連菌による疾患のまとめ。
A群溶連菌の合併症
- 急性糸球体腎炎(AGN)
- リウマチ熱
急性糸球体腎炎は急性咽頭炎・扁桃炎の完治した後に生じる血尿・高血圧・乏尿を主徴とする腎炎である。
リウマチ熱では
- 輪状紅斑
- 心筋炎
- 関節炎
- 舞踏病など
合併の予防できるのは扁桃周囲膿瘍のみ
抗菌薬投与で合併症を減らすことが出来るのは扁桃周囲膿瘍のみである。急性咽頭炎の完治後約2週間で生じる恐れのある急性糸球体腎炎(AGN)のリスクは減らさない。