弱視 とは網膜から視中枢までの経路には異常が認められないにもかかわらず、視力が低下した状態である。
網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉
視力が発達する乳幼児期に、発達を妨げられ弱視となる。近視は通常、弱視の原因とはなりえず、問題になるのは遠視である。
屈折性の弱視は小学校低学年くらいまでであれば治療可能。治療は矯正眼鏡を用い,場合によっては片眼遮閉を併用する.(∵黄斑機能は7~8歳までに確立される)
斜視に弱視を合併する場合は弱視の治療を優先する。
先天性白内障、眼瞼下垂は視性刺激を遮断するため弱視の原因になる。
左右眼で屈折度の差が大きくなる状態を不同視といい、弱視の原因となる。
103D12 弱視をきたしやすいのはどれか.3つ選べ.
a 近視
弱視の原因
- 斜視弱視
- 不同視弱視
- 屈折異常弱視(遠視)
- 視性刺激遮断弱視-白内障,眼瞼下垂,1週間程度の眼帯装用(乳児期)
- 微小角斜視弱視(傍中心窩固視)
- 経線弱視(乱視)
コメント
勉強する前まで、遠視とは遠くならちゃんと見えるということだ、と勘違いしてました。
近くならピントが合う近視と違い、遠視はどこにもピントが合わない状態で、それゆえに小児は弱視になるんですね。