<母乳感染する恐れのあるウイルス>
- HIV
- HTLV-1
- CMV
母乳について
母乳は出生後から出始める。
産褥3〜5日に出る母乳を初乳
それから移行乳になり
産褥2週間以降では成乳になります。
初乳と成乳の役割は異なる。
初乳:免疫力アップ
成熟乳:成長のためのエネルギー
母乳感染するウイルス
疾患ではなく"ウイルス" としたのは、なぜ授乳禁止になるかに目を向けてほしいからで、
授乳禁止になるということは母乳禁止の中にウイルスが混じってしまうことです。
<授乳で感染する恐れのあるウイルス>
- HIV
- HTLV-1
HIVはAIDSの原因ウイルス、HTLV-1はATLの原因ウイルス。
これら2つは
レトロウイルス
である。母乳感染ではウイルスそのものが移行するのではなく、感染リンパ球が移行するためと考えられている。
免疫物質を多く含む初乳の時期は特に気をつけるべきであり、授乳を禁止する措置が取られる。
<HIVについて>
7~22%の乳児が授乳によりHIVに感染する。感染者から母乳は与えることは勧められない。また、産道感染を予防するために選択的帝王切開を行う
<HTLV-1 について>
HTLV-Ⅰは経母乳感染だけでなく低頻度だが,子宮内感染,産道感染もある.長期母乳栄養哺育児への感染率は15~40%と報告されている.母子感染率低減に有効な方法としては3法(人工栄養,凍結母乳栄養,短期間(3ヵ月以内)の母乳栄養)が推奨されている.それぞれの栄養方法についてインフォームドコンセントを十分に行う.