流行性耳下腺炎(mumps おたふくかぜ)の合併症

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流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はmumps birusの飛沫感染による感染症で、幼児期(年長さんくらい)に好発する。

<エピソード>

6歳男児。3日前から右耳下腺部が腫脹し、38℃の発熱が続いている。昨晩から、頭痛・嘔吐および上腹部痛を認めている

流行性耳下腺炎の合併症

流行性耳下腺炎の合併症には

  • 無菌性髄膜炎(1~10%)
  • 膵炎(4%)
  • 精巣炎(15歳以上の男子、20%)
  • 卵巣炎
  • 一側性感音性難聴(中耳炎合併[-]、2000人に1人…※)
などがある。

精巣炎、卵巣炎は不妊の原因になる。

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無菌性髄膜炎

エピソードの頭痛・嘔吐は髄膜炎による髄膜刺激症状である。

ウイルス性髄膜炎が重症化することは多くはないが、髄膜炎の鑑別のため髄液採取(ルンバール)を施行する。

えさきち
脳圧の減圧にもなり症状緩和にもつながります

嘔吐が強く見られるが治療法は対症療法のみである。補液で凌ぐ。

膵炎

膵炎も重要な合併症の一つである。上腹部痛は膵炎を疑わせる症状である。

流行性耳下腺炎の検査では血中・尿中アミラーゼ値を測定し、上昇を確認するが、これは耳下腺炎を反映したものであり、膵炎の指標にならないことを注意する。

難聴

これまで1〜2万人に一人とされてきた、流行性耳下腺炎による難聴だが、細菌のstudyによるともっと確率が高い(2000人に1人)である可能性がでてきた。

現在は任意接種だが、これからは予防接種必須の流れになると予想される。

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