湿疹は皮膚炎症候群

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湿疹(eczema)について

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表皮の炎症

湿疹は表皮の炎症です。

アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎など"皮膚炎"と名がついていることから表皮の疾患だとわかります。湿疹と皮膚炎は同じ意味です。

湿疹を整理して覚えるには他の用語と合わせて覚えるのがいいと思います。不安な方は下をどうぞ。

膨疹を呈する蕁麻疹は?

三大特徴

  • 点状状態
  • 多様性
  • 掻痒

点状状態

湿疹は掻痒を伴う浮腫性の紅斑を生じます。赤く腫れた経験を思い出してもらえればいいでしょう。紅斑に続いて、丘疹、小水疱、膿疱などを形成します。簡単に言うと

赤いポツポツ

を表すのが点状状態です。

多様性

湿疹の特徴は臨床経過によって見た目が変化することです。掻痒を伴う浮腫性の紅斑に続き、丘疹を生じ、水疱を形成したりします。痂疲や鱗屑を形成して治癒に向かいます。そのように経過や人によって様々な皮疹を呈しますが、これらの皮疹が同時に混在することが多様性です。

日本では歴史的に湿疹三角として図で表現されてきました。

Sissinsankaku

画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%82%8E

湿疹で画像検索してみてください。紅斑のみもあれば、水疱もあれば痂疲もあります)

原因

湿疹は外的刺激(薬剤や花粉、細菌など)が原因と考えられており、アトピー素因など内的素因によって反応の程度が変わります。これらが湿疹の症状の多様性を生み出していると考えられています。

初めに例に出したアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎を思い出してください。アトピーになりやすい人なりにくい人がいる。漆でかぶれやすい人やかぶれにくい人がいます。

病理所見

角化細胞間の浮腫(海綿状態 spongiosis)が特徴的です。表皮内にリンパ球浸潤が見られます。慢性期に入ると表皮の肥厚、表皮突起の延長、不全角化が見られます。

慢性湿疹

発症から一週間以上経過し、苔癬化したものを慢性湿疹といいます。表皮の肥厚、不全角化が目立ちリンパ球の表皮内浸潤は少ないことが特徴です。

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