神経管開存症の予防における葉酸摂取

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無脳症や二分脊椎などの神経管開存症妊娠の既往がある妊婦では医師の管理のもとに

妊娠前から 4mg/日の葉酸を服用した場合には、児の神経管閉鎖障害を発症するリスクが軽減する

というエビデンスが確立されている。

(産婦人科診療ガイドライン 産科編2014 p78,79 日本産婦人科学会)

神経管は妊娠6週末で完成する。したがって、妊娠に気づいてから葉酸摂取を始めるのでは遅すぎるため、妊娠1ヶ月前から摂取する必要がある。

紅斑、掻痒などの一部の過敏症を除いて副作用はほとんどなく、妊娠中の葉酸摂取は

  • 早産
  • 胎児発育不全
  • 常位胎盤早期剥離
  • 妊娠高血圧症候群
などに対して予防効果がある。

特に、カルバマゼピン、バルプロ酸などの抗けいれん薬服用者には妊娠前から妊娠3ヶ月まで4~5mg/日の服用が必要である。

しかしながら、神経管開存症は多因子遺伝によるので、葉酸摂取で完全に予防できるわけではない

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