空気感染する疾患の覚え方 ケツ麻酔
空気感染する疾患の有名な覚え方として
ケツ麻酔(結核、麻疹、水痘)
がある。まずこれを頭に入れて...
結核について
結核菌は活性化MΦに貪食された後も殺菌されずに、細胞内に寄生・増殖する厄介な菌である。
感染 ≠ 発病ではない
空気感染することで有名な結核であるが、結核菌に暴露された人のうち約30%が感染し、感染しても約90%の人は不顕性感染の障害を通じて発病しない。
排菌者が居て、結核菌に暴露された人が100人いるとします。そのうち実際に発病するのは
100 × 0.3 × 0.1 = 3人
ということです。多く見積もって3人です。
感染 ≠ 発病 ではないのです。
排菌しているかどうか
他者への感染を防ぐため、排菌者の疑いがある患者にはサージカルマスクを着用し、医療従事者はN95マスクを着用する。
結核を学ぶ上で大事な視点は"排菌しているかどうか"である。
喀痰塗抹検査を繰り返し行い、陽性の場合または疑いが強い場合は排菌しているとみなして対応する。
その他結核菌に関する検査の詳細はこちら。
結核菌の再燃は頻度が高い発病形式
細胞性免疫が機能すれば結核は封じ込められる(微量に体内に残り続ける)
感染したが、一部結核菌が残存しているヒトが
- 悪性リンパ腫
- HIV
- ステロイド・免疫抑制剤使用
- 加齢