結節性紅斑はあくまで皮疹名です。結節性紅斑の原因は様々あり、原因精査中は疾患名のように扱われたりします。
結節性紅斑の画像
- 下肢伸側を中心に対称性に境界不明瞭な紅斑
- 大きさは多様
- 熱感、圧痛、自発痛を伴う
- 潰瘍は形成しない
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結節性紅斑は脂肪織炎
病変の首座
病変の首座は脂肪組織です(ということは表皮は保たれています)。特に脂肪隔壁にかけて炎症細胞の浸潤を認め、いわゆる隔壁性脂肪織炎(septal panninculitis)を呈します。
症状
成人女性に好発し、溶血性連鎖球菌による上気道感染後に発症することが多く、下肢伸側を中心に対称性に境界不明瞭な紅斑が数個現れます。熱感、圧痛、自発痛を伴いますが、決して自壊しません。(潰瘍は形成しません)
つまむととても痛いです
原因
原因の多くは感染症のアレルギーです。基礎疾患が存在することもあり、結節性紅斑を見た場合は、その原因検索も重要です。
<結節性紅斑をきたす代表疾患>
- ベーチェット病
- サルコイドーシス
- ハンセン病
治療
基本的に2~4週間で自然軽快します。<治療のポイント>
- 安静
- 下肢挙上
- 冷却
基礎疾患がある場合はそちらを治療します。
引用先↓
画像1:http://www.inside.ngu.ac.jp/hp/hyper/disease/pictures/DB22/DB22P020.html
画像2:http://www8.atwiki.jp/kumedisiketai/pages/985.html