続発性気胸を来す疾患には以下のような疾患があります。
- 肺気腫(COPD)
- 肺リンパ脈管筋腫症(LAM)
- Langerhans細胞性組織球症
- Marfan症候群
- 子宮内膜症
- 肺結核
子宮内膜症は子宮内膜組織が子宮外(卵巣、ダグラス窩など)に混入し、月経に合わせて増悪する「子宮外」の疾患です。子宮内膜組織が、子宮の外に存在するから問題になる疾患で腹腔内と面している横隔膜(や肺)に子宮内膜組織が着くことで気胸をきたします。
通常骨盤内で子宮内膜症をきたすことが多いですが、骨盤外で認められることもあり「稀少部位子宮内膜症」と言われ、横隔膜から進展して肺に子宮内膜組織が着いた結果月経による組織の変化で肺が損傷し気胸をきたすというものです。(子宮内膜組織はエストロゲン依存性)
とりわけ、「月経随伴性気胸」や「子宮内膜症性気胸」と呼ばれます。
右側に生じることが多いといわれており、腹水の生理的な循環の方向が時計回りであることに由来すると考えられています。