腎性糖尿と糖尿病による糖尿の違い

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腎性糖尿とは、血糖値が正常範囲であるにもかかわらず腎臓から糖が漏れでてしまったもの。腎性糖尿は治療の必要はない

一方、糖尿病などによって血糖値が高い状態が持続すると尿中に糖が漏れでてしまうことがある。

えさきち
糖尿病だから当たり前だろ?と思ってしまうかもしれませんが、糖尿病だからといって糖尿がでるわけではありません。糖尿病は”微小血管病”であり一番怖いのは合併症です。尿に糖が漏れでてしまう血糖値を知っておきましょう。

血糖値が180 mg/dL以上だと尿中にグルコースが検出される

通常グルコースは近位尿細管で再吸収される(約100%)。しかし、その再吸収にも限度があり血糖値が180 mg/dLを超えると再吸収が追いつかなくなり尿に排出される。この状態はオーバーフロー性糖尿といわれ、糖尿病患者に認められる糖尿はこのタイプである。

腎性糖尿は腎臓でのグルコース再吸収が低下している状態と考えられている。

くみちょう
でも食後に血糖値が200超えることは普通にあるんじゃない?
えさきち
180という値も、個人差は有ります。200〜250 mg/dLでオーバーフロー性糖尿を認めるという記述もあります。しかし、常に尿糖陽性ならば随時血糖が少なくとも180mg /dLを超えているだろうという指標になります。
腎性糖尿 オーバーフロー性糖尿
グルコース再吸収低下 再吸収できる限界を超えている血糖

ですから検診などで血糖を認めた時に、尿糖(+)→糖尿病だと早合点してはいけません。

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コメント

  1. くらじゃいる より:

    SGLT2阻害薬はむしろ糖尿で糖尿病を治そう、という薬で、なんか面白いですよね

    • Shunsuke Esaki より:

      シンプルな着眼点なのに画期的という正に私もおもしろい!と思ってしまう薬の一つです。
      新しい薬が出ているという意味ではこれからの発展が期待できる分野なのでは?と思ってます。
      いつかは夢のヤセ薬もでてくるかもしれませんね。

      個人的には医療で主に重点を置く「治療」のみならず、予防的アプローチにもっと医療側が力を入れられるようになれればと思っています。
      生活習慣を含めた改善にアプローチしないと「予防」には至らないので大変難儀な試みになると思いますが。

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