腹膜偽粘液腫とは
腹膜偽粘液腫は、低悪性度の粘液産生腫瘍が腹膜へは播種し腹腔内にゼリー状の液体が充満する疾患。
引用 104回医師国家試験D30
- 中年女性に好発
- 虫垂と卵巣が原発巣であることがほとんど
という特徴があり、初期症状は乏しく粘液の充満に伴って腹部膨満感、腹痛などを訴える。
引用 104回医師国家試験D30
- 大量の腹水
- 石灰化を伴う隔壁様構造
治療では開腹術による原発巣の除去、ゼリー状の液体の除去を行うが、完全に除去することは困難で、手術を繰り返すことが多い。その度に、癒着も進み徐々に通過障害も来し食事が取れなくなり、悪液質に陥ること多く、組織学的には悪性度は低いが臨床的には悪性とみなされる。