転移性骨腫瘍は、悪性腫瘍から血行性に骨へ転移してきた腫瘍であり、悪性骨腫瘍の約65%を占めるとされている。癌の骨転移の大部分は,血行性により生じる。脊椎、骨盤、大腿骨などに多い。
転移性骨腫瘍の原発巣は肺癌,乳癌,前立腺癌,腎癌の順に多い。
転移性骨腫瘍には大きく分けて溶骨型、造骨型、混合型がある。(多くは溶骨型)
溶骨型 | 腎癌、甲状腺癌、乳がんなど |
造骨型 | 前立腺癌など |
混合型 | 肺癌など |
肺癌の骨転移にはビスフォスフォネート製剤が有用である。
前立腺癌は造骨型それ以外は溶骨型
と覚えればいいんじゃないでしょうか。
<腎癌について>
腎癌の転移では、腎門部リンパ節転移および血行性転移が多い。血行性転移としては、肺・骨、肝が多い。