過呼吸で誘発される疾患には
- もやもや病
- 欠神発作
- 異型狭心症
もやもや病
もやもや病は、内頚動脈からWillis動脈輪にかけて多発性狭窄が生じることに起因する疾患で、過呼吸時(吹奏楽器演奏中、ラーメンフーフー、啼泣時)の脳虚血発作が特徴的な疾患。
過呼吸の時はPaCO2が減少するため、脳血管が収縮し虚血発作を生じる。(脳攣縮の誘発)
確定診断は脳血管造影あるいはMRA。
治療は浅側頭動脈を中大脳動脈にバイパスするなどの脳血流の外科的改善。
欠神発作(absence seizure)
欠神発作は小学校低学年(5〜8歳)の女児に好発する突然の意識消失を主症状する疾患である。
異型狭心症
異型狭心症は冠動脈の器質的狭窄ではなく冠動脈の攣縮により心筋虚血発作を呈する病気。もやもや病と同様に、PaCO2が低下することで攣縮が誘発され症状を生じる。
通常は早朝・安静時の狭心症発作が特徴的である。