間欠性跛行の鑑別

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歩き続けると下肢の痛み、疲労感が強くなり足を引きずるようになるが、数分間休むと再び歩けるようになる状態を間欠性跛行(intermittent claudication)といいます。

えさきち

間欠性跛行はFontaine分類Ⅱ度に相当します。

<間欠性跛行の原因疾患>

  • 閉塞性動脈硬化症(ASO)
  • 閉塞性血栓性血管炎(TAO)
  • Leriche症候群
  • 脊髄動脈硬化症
  • 腰部脊柱管狭窄症
など。

間欠性跛行は大きく分けて血管性と神経原性に分けられる。その鑑別には足背動脈の蝕知が有用です。

血管性 神経原性
触知不能 触知良好

また動脈性および脊髄性間欠性跛行では立ったままでも休めば回復しますが、腰部脊柱管狭窄症による間欠性跛行では座ってあるいはしゃがんで休まないと回復しません

くみちょう
脊髄の圧迫が解除されるからだね

血管性間欠性跛行を調べるための検査として

  • 下肢血圧測定
  • サーモグラフィ
  • MR-angiography
  • CT angiography
  • 血管造影
などがあります。

また、反射(reflex)の所見をとって反射が減弱していれば腰部脊柱管狭窄症の疑いが強まる。
鑑別点まとめ

血管性

神経性

原因疾患 閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性血栓血管炎(TAO)など

腰部脊柱管狭窄症

馬尾障害 など

足背動脈触知 不良 良好
末梢冷感
疼痛 +(下肢・臀部)
筋力低下
感覚低下 +(下肢・臀部・会陰部)
腰痛 +(腰部脊柱管狭窄症)
膀胱直腸障害
腱反射異常 +(亢進・消失)
姿勢変化による改善 +(体幹の屈曲により改善)
臨床実習の傍ら、Webサービスを運営している医学生。将来の夢は学校をつくること。琴線を記録するサービス kotonohaを製作しました。(俺、この戦争が終わったらスタートアップするんだ...)
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