青色強膜の鑑別
- 骨形成不全症
- Marfan症候群
骨形成不全症が代表的です。Marfan症候群は水晶体脱臼のほうが有名ですね。
<骨形成不全症の要点>
- 全身性結合組織の疾患
- 骨、内耳、強膜
- 易骨折性、青色強膜、難聴がtrias(van der Hoeve症候群)
- 過骨形成は良好だが四肢の湾曲や変形をきたしやすい
- 骨の長さは正常。骨が細く、骨皮質が薄い
- 椎体変形、側弯症
結合組織の疾患で側弯症をきたすという点でもMarfan症候群と似ています。
骨形成不全症のエピソード
【109I22】
軽微な外傷による複数回の四肢の骨折歴があり,難聴を伴う18歳男子の眼の写真を次に示す.
診断として最も考えられるのはどれか.骨形成不全症
【107D46】35歳の女性.腰痛を主訴に来院した.自宅近くの医療機関で腰椎骨密度低値を指摘され,紹介されて受診した.33歳時の分娩後から腰痛が出現し,以後持続している.28歳時の分娩後にも,同様に腰痛が出現していた.身長155cm,体重42kg.夫と子供2人の4人暮らしで,本人が家事と育児とを行っている.喫煙歴はなく,飲酒は機会飲酒である.体温,呼吸,脈拍および血圧に異常を認めない.眼球の青色強膜と難聴とを認める.脊柱には軽度の後弯変形を認めるが,上肢と下肢とに神経学的異常を認めない.
診断のために聴取すべき最も重要な情報はどれか.
a 骨折の既往
b 日光曝露
c 食習慣
d 運動歴
e 月経歴trias のひとつ易骨折性→aが正答