オウム病 psittacosisはトリ(オウム、インコ等)の排泄物からヒトへ飛沫感染する人畜共通感染症のひとつで、ヒトでは非定型肺炎をきたします。(肺炎の他にも、筋炎、髄膜炎の原因になります。)
鳥類との接触歴が重要で、ヒトーヒト感染はありません。
鳥類の飼育歴や接触歴が重要な病歴なんだね!
原因菌はクラミジアの一種のChlamydophila psittaci。
激しい乾性咳嗽で始まるが特徴的で喀痰は少なく、重症例では肝脾腫・黄疸をきたします。
非定型肺炎の中でもオウム病、レジオネラ肺炎は重症化しやすく、オウム病では時に多臓器不全、髄膜炎、DICなどで命を落とすことが有ります。
<血液所見>
WBC→
CRP↑
赤沈↑
AST,ALT↑
LDH↑
CK↑
で胸部X線ではスリガラス陰影を呈し間質性肺炎像を呈します。
- 激しい乾性咳嗽
- WBC →
- スリガラス陰影
マイコプラズマ肺炎!
同じ非定型肺炎であるマイコプラズマ肺炎はクラミジアによる肺炎(オウム病含む)との鑑別疾患になります。
テトラサイクリン系がfirst choice でマクロライド系、ニューキノロン系も有効です。