妊娠高血圧症候群(PIH)の重症/軽症の分類は高血圧と蛋白尿のみで分類される。
<高血圧>
軽症 | 重症 |
収縮期血圧 140mmHg以上
または 拡張期血圧 90mmHg以上 のいずれかが該当 |
収縮期血圧 160mmHg以上
または 拡張期血圧 110mmHg以上 のいずれかが該当 |
<蛋白尿>
軽症 | 重症 |
300 mg/日以上〜 2,000mg/日未満 | 2,000mg/日以上 |
管理や治療上重要。
妊娠高血圧症候群では胎盤血流減少をきたしやすく、胎児栄養障害によるFGRを合併しやすくなる。妊娠高血圧症候群の程度がたかくなれば胎児発育不全のリスクが高まるので、妊娠継続や急速遂娩の適応の評価に有用になる。
妊娠高血圧症候群の評価には症候による重症・軽症の分類以外にも病型の分類があり、総合的に評価することが必要である。