アステリキシスって?鑑別疾患
アステリキシスとは、従来「羽ばたき振戦」と呼ばれたものであるが、"振戦"ではないので現在ではアステリキシスと呼ぶ。
アステリキシスは非常に有力情報で、脳内でのGABAなどの異常で発生する症状。通常の脳血管障害では出現しない。
アステリキシスが出現するのは
- 肝性昏睡
- 尿毒症
- 肺性昏睡
進行例では自発的に出現することがあるが、できるだけ早期から積極的に発見するようにしたい。
アステリキシスの誘発法
上肢を水平に伸展し、肘関節と手関節も伸展した状態で観察する。
正常ならこの肢位を保てるが、肝性脳症などでは
手関節の伸展を維持できず
手関節が「カクッカクッ」という風に屈曲する。(陰性ミオクローヌス)