ヘルペスウイルスと一口に言っても様々な学名、一般名とそれに対応する疾患がある。
学名 | 一般名 | 疾患名 |
HHV-1 | HSV-1(human simplex virus-1) | 口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、角膜ヘルペス、脳炎、カポジ水痘様発疹症 |
HHV-2 | HSV-2(human simplex virus-2) | 性器ヘルペス、髄膜炎 |
HHV-3 | VZV(varicella-zoster virus) | 水痘、帯状疱疹 |
HHV-4 | EBV(Epstein Barr virus) | 伝染性単核球症、Burkittリンパ腫 |
HHV-5 | CMV(cytomegalovirus) | 巨細胞性封入体症、CMV肺炎 |
HHV-6 | 突発性発疹 | |
HHV-7 | 突発性発疹 | |
HHV-8 | カポジ肉腫 |
アトピー皮膚症候群の合併症の一つにカポジ水痘様発疹症がある。これは掻爬することでHSV-1が散布されることで広範に発疹を生じるためである。
参考
水痘と帯状疱疹の違いがよくわからないひとはこちら
HHV-6再活性化による薬剤性過敏症症候群(DIHS)→こちら
異型リンパ球って聞いたことありますか?
抗原刺激により形態変化した大型で単球様の核を持つようになったT細胞が血中に認められることがあります。
【異型リンパ球を認める疾患例】
- 伝染性単核球症(原因ウイルス:EBV、CMV)
- 薬剤過敏性症候群(HHV-6)
- 亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)
- 成人T細胞白血病(flower cell)
ウイルス感染症や血液腫瘍の一部で認められます。
上2つはHerpes属なので覚えやすいですね→HHV-4,5,6