Crohn病における抗TNF-α製剤とその注意点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

Crohn病は原因不明の肉芽腫性炎症性疾患で、薬物治療はメサラジン(5-ASA)をまず用い、コントロール困難な症例によっては副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤、抗TNF-α製剤を用います。

どのようなCrohn病症例に抗TNF-α製剤を使う?

抗TNF-α製剤は難治例に有効な薬剤です。

くみちょう
薬物治療の順番をみていこう

サリチル酸製剤(メサラジン)のみでは寛解導入が困難な場合、ステロイドを使用します。抗TNF-α製剤は副腎皮質ステロイドが奏功しない症例、特に瘻孔を有する(肛門部病変)例に著効します。

えさきち
いわば切り札的な存在です。Crohn病は治療は抗TNF-α製剤により大幅に改善しました。

難治例にも効くなら早期から使用すればよいという考え(Top-down)もあります。

抗TNF-α製剤の種類

Crohn病の抗TNF-α製剤には

  • インフリキシマブ
  • アダリムマブ
などがあります。

抗TNF-α製剤の注意点

抗TNF-α製剤は結核を増悪させるリスクがあります。導入にあたっては結核のスクリーニング検査が必須です。具体的には胸部Xpに加えてIGRAなどを行います。

結核の診断方法について
結核tuberculosisは2類感染症に分類され、空気感染をするため感染力が強い疾患です。 症候、Xp所見、喀痰塗抹検査(Ziehl...
えさきち

Crohn病の鑑別疾患に腸結核がありましたね。

その他にも、

  • 結核以外の感染症
  • 重篤なアレルギー
  • 間質性肺炎
  • 血液障害
  • 肝障害
などに注意が必要です。
臨床実習の傍ら、Webサービスを運営している医学生。将来の夢は学校をつくること。琴線を記録するサービス kotonohaを製作しました。(俺、この戦争が終わったらスタートアップするんだ...)
BUMP OF CHICKEN が大好き
bot作りました→といえばbot
botは知識の整理に超有用です。twitter開く度に復習出来ます。
その他111回受験生オススメbot→こちら
Test
気に入っていただけたらシェアお願いします
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です