IVIg(Intravenous immunoglobulin)免疫グロブリン大量静注療法は、Fc活性を持つIgGを静脈投与する治療法です。医学的に治療効果は明らかですが、明確な機序は不明です。
IVIGの適応疾患
- GBS
- CIDP
- MG
- 多発性筋炎/皮膚筋炎
- アレルギー性肉芽腫性血管炎(Churg-Strauss症候群)
- ITPの緊急時・分娩時
- 川崎病の急性期
GBS、CIDPなどの神経疾患で、脱髄性神経疾患で良い適応となりますが、MS、NMOは適応になっていません。
また多発性筋炎/皮膚筋炎との比較で封入体筋炎という疾患がありますが、分類上は同じ筋炎ですがこの疾患委はIVIgの有効性は今のところ認められていません。(ステロイドも同様)。
ITP
ITP(特発性血小板減少性紫斑病)はPAIgG(platelet associated IgG)が血小板に結合し、脾臓の網内系でマクロファージに補足され破壊され血小板減少を生じます。ITPの治療には以下のものが有ります。
- 副腎皮質ステロイド(first)
- 脾摘(AIHAと同じII型アレルギーであるため)
- H.pylori除菌
γグロブリン大量療法(IVIG)は手術や分娩時の一時的な止血管理を目的として用いられ、効果は一時的です。マクロファージが大量のγグロブリンを貪食するため血小板破壊が抑制されていると考えられています。