マイコプラズマ肺炎の特徴

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マイコプラズマ肺炎は健康な若年者(5〜25歳)に多く認められ、激しく頑固な乾性咳嗽が続きます。発熱、胸痛を伴いますが、典型的な例では重篤感はありません。

原因菌: Mycoplasma pneumonia

くみちょう

マイコプラズマ肺炎は市中肺炎の原因として重要!

えさきち

患者のイメージですが、若い健康な人スタスタと受診するが乾いた咳が続くといものです。別名 walking pneumonia とも言われます。免疫力が低下すると発症するようなタイプのものでもなく、屈強なラグビー部のようなムキムキマンでも罹患します。

免疫が落ちた時に罹患しやすい肺炎

所見上でも白血球も正常範囲で、聴診所見も正常なことが多く、実際に比較的症状が軽いことが特徴です。

激しい咳のわりには聴診所見に乏しい疾患

として有名で、診察上刺激性の咳嗽を認めます。

激しい咳のわりにはラ音が聴かれない疾患
激しい咳のわりにはラ音が聴かれない疾患には がある。

しかし、胸部X線上ではスリガラス状陰影が認められます。

治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択となります。テトラサイクリン、ニューキノロン系も有効です。

えさきち

テトラサイクリン、ニューキノロン系は妊婦、小児(8歳以下)には禁忌ですので注意してください。

ペニシリン系は無効?

マイコプラズマ肺炎の血液検査で特徴的はものは寒冷凝集反応陽性です。単一血清で抗体価が256倍以上であった場合に陽性になります。

寒冷凝集素価の上昇する疾患
寒冷凝集素(基準値 16〜32倍)

一般的に、予後良好ですがGuillain-Barre症候群やStevens-Johnson症候群、髄膜炎などを合併した場合は重篤になることもある。

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