下肢静脈瘤とは。TrendelenburgテストとPerhtesテストについて

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TrendelenburgテストとPerthesテストは下肢静脈瘤の診断法です。

下肢の静脈と静脈瘤の種類について

<下肢の静脈について>

表在静脈: 大・小伏在静脈

深部静脈: 大腿静脈など

穿通枝: 表在静脈と深部静脈をつなぐ

下肢静脈瘤には表在静脈や交通枝の弁不全によって生じる一次性静脈瘤と深部静脈血栓症に続発して生じる二次性静脈瘤があります。交通枝(穿通枝)は深部静脈と表在静脈をつなぐ静脈です。

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えさきち
原因(DVT)があるから二次性下肢静脈瘤ですね。
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下肢静脈瘤の鑑別

まず、患者さんに仰臥位になってもらって「下肢を挙上」させます。これで静脈血を還流させます。静脈瘤の虚脱を認めた場合は一次性静脈瘤で、挙上によっても消失しないのが二次性静脈瘤です。

くみちょう
それじゃあ、これ以上検査する必要は無いんじゃない?

そこで有用なのがTrendelenburgテストとPerthesテストです

Trendelenburgテストについて

一次性静脈瘤を確認したとして

  • 穿通枝に弁不全があるのかないのか
  • 部位はどこか

調べることが出来るのがTrendelenburgテストです。

<Trendelenburgテストのやり方>

下肢を挙上させて静脈瘤を虚脱させる(一次性静脈瘤)

虚脱させた状態で大腿部を圧迫(駆血帯で縛る)

その後、起立させて静脈の拡張を生じるか診る

※静脈瘤出現せず

圧迫を解除して初めて静脈瘤出現(Trendelenburgテスト陽性)

穿通枝に弁不全無し

(※で、静脈瘤出現していれば、穿通枝に弁不全有りと判定。)

穿通枝は深部静脈と表在静脈をつなぐ静脈でしたね。穿通枝にも弁不全がある場合は、いくら圧迫して表在静脈からの逆流を防いだとしても、

深部静脈→穿通枝→(弁不全のため逆流)→表在静脈へ

のため、静脈瘤を生じてしまいます。

【103D53】
44歳の女性.両下腿の静脈怒張と色素沈着とを主訴に来院した.7年前,第2子出産後から下肢の静脈怒張に気付いていた.2年前から色素沈着を伴うようになり疲れやすくなった.実家が美容院を経営し,週に3日手伝っている.身長150cm,体重62kg.脈拍72/分,整.血圧122/74mmHg.両下腿の表在静脈の拡張と蛇行とを認め,茶褐色の色素沈着と硬結とを認める.仰臥位で下肢を挙上すると表在静脈は虚脱する.虚脱させた状態で大腿上部を圧迫し,起立させても静脈の拡張はない
対応として誤っているのはどれか.
a 下肢挙上
b 硬化療法
c 静脈抜去術
d 抗凝固薬投与
e 弾性ストッキング着用

正答

Perthesテストについて

<Perthesテストのやり方>

大腿に駆血帯を巻いた状態で起立する

約1分間屈伸運動・歩行などをさせる(筋肉のポンプ作用!)

怒張が悪化する(Perthesテスト陽性)

深部静脈閉塞有り(二次性静脈瘤)

year noteより

year noteより

正常では、表在静脈から深部静脈方向へ弁が存在しています。また筋肉の収縮がポンプの役割を果たし、弁の機能と合わせて血液を重力に逆らって上方に送り出しています。

Perhtesテストを施行すると...

二次性動脈瘤では静脈瘤が悪化

つまりPerhtesテスト陽性と判定します。

二次性静脈瘤では深部静脈が閉塞しており、表在静脈へ逆流することで静脈瘤を生じる一方、還流させています。深部静脈から表在静脈への逆流を促進させ静脈瘤が悪化します。

表在静脈弁不全(+)、穿通枝弁不全無しなら静脈瘤消退

一次性静脈瘤のうち穿通枝弁不全がないときはPerhtesテストにて静脈瘤は消退します。

Perhtesテストで筋肉のポンプをさせることで「表在静脈から深部静脈へ」血流が正常な方向へ流れるからです。このとき、Trendelenburgテストを行い「圧迫を解除して初めて静脈瘤が出現すれば」Trendelenburgテスト陽性となり、穿通枝の弁不全が無いと判定します。

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